この記事では副業・駆け出し起業家・小規模事業者向けに、簿記会計の帳簿記入の方法である「記帳入力代行」について記載します。会計は面倒ですよね。会計(税理士)事務所等に外注したい気持ちはわかるのですが始めのうちは自社で行う事を勧めます。その理由と自社で行う方法を解説します。
目次
自社で帳簿記入すべき4つの理由
■自社の業績数値がすぐに出ない
■正しい帳簿記入ができない
■業績が伸びにくい
■税理士事務所から有益な情報提供を受けずらい
自社の業績数値がすぐに出ない
手間と引き換えに情報を失います
記帳代行はリアルタイムの処理ができません
税理士事務所(会計事務所)は複数社多数の企業と取引をしているため、いち企業につきっきりの仕事はできません。
そのため当月の
現金出納帳・領収書
普通預金通帳・給与台帳
売り・仕入れの請求書
これらを翌月に受け取りまとめて処理します
本来日々行うことをまとめて行うので時間を要します
当月の業績が出るのは翌々月になります
2か月前の業績を見ても遅いですよね
正しい帳簿記入ができない
自社の事を分かってるのは自社だけ
記帳入力代行をする側は、細かな処理、勘定科目等の気遣いができません
渡された領収書を見て本当に経費なのか迷う時もあります
そんな時は事務所側で勝手に判断する場合もあります
いちいち確認していたら仕事が回らないからです
自社の取引内容をちゃんと理解できるのは自社だけ
ましてや時間が経つにつれて内容を忘れがちです
正しい帳簿記入をするには日々処理される必要があります
それは自社にしかできないのです
業績が伸びにくい
![](https://datsusarunner.com/wp-content/uploads/2022/12/towfiqu-barbhuiya-NwIExsCqXdM-unsplash.jpg)
会計事務所で7年働いて多くの企業を見てきた僕自身の経験談です
自社で帳簿記入を行っているところと比較し、会計を外注している企業は業績が思わしくない・上手くいっていない企業が多いです
自社の事業が利益に繋がっているか?
判断するには簿記で作成された損益計算書や貸借対照表が必要です
会計を外注していると業績が出るのは翌々月
改善アクションを起こすにしても1か月遅いです
自社で会計を行えば翌月に業績出ます
税理士事務所から有益な情報提供を受けずらい
税理士(会計)事務所は自社で会計処理をする企業を大事にする
記帳入力代行を請け負う側は手間と時間を多く取られます
仕訳入力でいっぱいいっぱいになりがちです
そのため本来提供したいサービスである業績報告や決算予測・対策といった助言・相談対応が薄くなります
対して
自社で帳簿記入をしている顧客には助言・相談に力を入れます
顧客のため社会のためになるし自分たちの存在意義と考えます
ましてや税理士事務所業界はAI技術の進化により今後不必要となる可能性もあります
帳簿記入と決算・税金の申告を代理でするだけでは将来が無い業界になってきています
そのため各事務所がコンサル思考になっている背景もあります
自社で帳簿記入をするには
![](https://datsusarunner.com/wp-content/uploads/2022/12/portrait-3157821_1920.jpg)
クラウド会計を導入しましょう
経理に回す人がいない
簿記の知識がないからできない
だから帳簿は税理士事務所に外注
このように考えていませんか?
少し視点を変えて欲しいのです
税理士事務所は顧客にノウハウを提供する事も使命です
やり方がわからないのであればやり方を習うのです
自社である程度簿記を理解する事は必要です
ありがたい事に時代は進んでいます
クラウド会計の誕生で帳簿記入は自動化や効率化が進んでいます
現金決済を減らしクレジット決済
普通預金はインターネットバンキング
請求・給与ソフトと会計ソフトの連携
これらを実行するだけで帳簿記入は以前の半分以下の労力になります
このような「導入・運用」について税理士事務所を活用するといいです
このような対応ができるかどうか
税理士事務所を見定める判断基準にもなります
いまだに記帳代行をしたがる事務所もありますが、このような事務所は未来が暗いのは言うまでもありません
まとめ
【自社で帳簿記入すべき理由】
■自社の業績数値がすぐに出ない
■正しい帳簿記入ができない
■業績が伸びにくい
■税理士事務所から有益な情報提供を受けずらい
【自社で帳簿記入をするには】
■クラウド会計を導入する
■税理士事務所から習う
会計処理の外注をしたい時は
「簿記や会計を自社である程度理解」してから行いましょう
ではまた🌸