この記事では仕訳計上タイミングの考え方である「発生主義」と「現金主義」の入り口・概要を解説します。
この記事を読むことで発生主義・現金主義の違いや使い方もわかります。自分の企業がどちらを選択すべきか判断材料になるはずです。
こんな方にお勧め「簿記初心者」「副業を始めた」「起業した」「時間をかけずざっくり理解したい」
目次
決算書は発生主義で作成される
企業の財務諸表(決算書=貸借対照表や損益計算書等)は
全て「発生主義」で作成されています。
しかし!日々の取引の仕訳に関しては、企業によっては現金主義を採用しているところもあります
つまり期中は現金主義で仕訳を計上し期末に発生主義の仕訳を計上します
皆さんが見る企業の決算書は発生主義のものです
ですが、企業内部での期中の仕訳計上のタイミングは各企業の自由です
期中は企業内部の経営人が把握できることが重要になります
発生主義って何?

発生主義とは取引が行われた時点で仕訳を計上すること
費用に関してはモノやサービスを注文して納品された時点で
〇〇費用/未払費用
という仕訳を計上します
企業間取引は基本的に信用取引です
取引先に連続でモノやサービスを注文し納品された場合、お金の支払いは都度払いではなく特定の期間分をまとめて翌月に支払います。
収益に関しても同様の考え方です
お得意先から注文を受けモノやサービスを納品した時点で
売掛金/売上高
という仕訳を計上します
発生主義メリット
■期中も発生主義を取り入れることでひと月毎の業績を正確に把握
■決算予想がしやすい
■金融機関とのやり取りが多い企業は期中の正確な試算表を提出できるのでプラス
※試算表→期の途中の貸借対照表・損益計算書
発生主義デメリット
■ある程度の知識・経験が必要
■仕訳の数が多くなる
★解決策:クラウド会計を導入し仕訳の自動化を行う
現金主義って何?

現金主義とは現預金の支払いや受取りがされた時点で仕訳を計上すること
信用取引先からモノやサービスの納品を受けた場合
例えば 09月に納品完了
10月に支払い実行
日付:10月 〇〇費用/現預金
という仕訳を計上します
ちなみに発生主義だと
09月 〇〇費用/未払費用
10月 未払費用/現預金
となります
現金主義メリット
■仕訳の数が少なくなる
■そこまで知識や経験がなくても対応可能
現金主義 デメリット
■期中で正確な業績把握ができない
■決算予測がしずらい
■期末に大きく数字が変わる
■決算期に仕訳処理が集中
★解決策:クラウド会計を導入し発生主義に移行
まとめ
月々の業績数値は発生主義で見るのがお勧めです
理由は単純に「その数値が正しい」から
資金繰りの感覚を持つのにも必要です
クラウド会計を導入する事で発生主義のハードルは下がります
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ではまた🌸